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ホーム >  症状・部位から診療科を探す >   >  突発性難聴

突発性難聴


突発性難聴と診断された方へ

急に生じた片側の感音難聴で、原因が不明の疾患を突発性難聴といいます。その多くに耳鳴りや耳閉感、約半数にめまいや嘔吐症状を伴うことがあります。のちにメニエール病や聴神経腫瘍などの別の診断がつく場合があります。
突発性難聴は早期であればステロイド剤が有効とされます。1週間以内にステロイド剤投与を開始すると、それ以降に開始した場合と比べ、治療成績がよいことが知られています。
ステロイド使用時の治療成績は完治が約3割、改善ありが約3割、不変または増悪が約3割です。聴力はすぐには回復しないことも多く、数週間経て改善することもあります。聴力が回復しても、耳鳴りなどの後遺症がのこることがあります。

ステロイド剤とは

ステロイドとは、副腎という腎臓の上端の臓器で作られるホルモンの1つです。体内の炎症を抑えたり、免疫力を抑制したりする作用があり、さまざまな疾患の治療に使われています。

使用方法

経口または点滴で投与し、初日から2-3日は最も多い量を投与し、以降は徐々に減量してきます。急に中止すると、頭痛や血圧低下、倦怠感などが生じ、まれに重篤な病態となります。自己判断で急に投与を中止しないようにしてください。

副作用

これらの副作用は皆様に認められるものではありませんが、疾患、薬の量、内服期間など副作用の出現には個人差があります。重篤なものは次のようなものがあります。

  • 血圧上昇、血糖値上昇
  • 消化性潰瘍(ステロイド潰瘍)、消化管穿孔
  • 膵炎
  • 血栓症(心筋梗塞、脳梗塞など重篤な場合あり)
  • 骨粗鬆症、大腿骨頭壊死
  • 誘発感染症、感染症の増悪(B型肝炎など)
  • 白内障、緑内障
  • 精神症状
  • その他(にきび、満月様顔貌、むくみ、不眠など)