認定看護師を意識したのは、看護師3年目のときです。様々な問題を抱える患者さんと関わるなかで、患者さんの体のなかで何が起きているかを細部までアセスメントできなければ、本当の意味でケアが成り立たないと感じ始めていました。クリティカル領域は、それらを学び成長し、患者さんに還元できる環境だと思い、集中ケア認定看護師の資格取得を目指すようになりました。
教育課程は疾患や病態に限らず、認定看護師としての役割発揮のために必要なことはなにかということを授業やグループワーク、実習を通して学びました。クリティカルケアとはなにかを考える時間は貴重な経験で、看護師に留まらず、ひととなりを見つめ直ことになった事も自身の財産となっています。
臨床現場で活躍する専門・認定看護師から話を聴ける機会が設けられていたり、その機会の場に限らず相談できる環境があります。また、職員資格取得支援制度があります。
私は現在、循環器・心臓血管外科の病棟で勤務し、週に1度の活動日に認定活動をしています。一般病棟をラウンドし、クリティカルな状況にある患者のケアにあたる病棟看護師のサポートをしたり、人工呼吸器を装着した患者さんの管理やケアのサポートを行う呼吸ケアチームの一員として活動しています。また、クリティカルケアに必要な知識や技術の研修や各部署の依頼に合わせた研修を行い、看護の質の向上に努めています。
クリティカルな状況にある患者さんは、救急外来や集中治療室だけでなく、一般病棟にもいます。そのような患者さんの重症化や合併症を防ぎ、回復を促せるように活動の幅を広げていきたいです。また、患者さんのケアにあたる看護師が不安なくケアを提供できるようにサポートできればと思います。