⑥無痛分娩について
2025年1月より、当院でも無痛分娩を開始いたします
無痛分娩によって陣痛への不安を解消し、安心してお産に臨んでいただくことが可能になります。出産という人生にたった数回の貴重な体験を、ぜひ当院にお手伝いさせてください。
無痛分娩とは
麻酔で痛みを緩和する
出産のイメージと言えば、人によって程度の差はあれど「かなり痛そう」と考える方が多いと思います。実際に、人生においても最大級の痛みだったと表現する方もいらっしゃいます。そんな痛みを軽減する出産方法が無痛分娩です。
無痛分娩とは、「硬膜外麻酔」という麻酔法を用いて、出産の痛みを和らげる出産方法です。痛み止めをした上で背中から脊椎の中にある硬膜外腔へ管を挿入、その管から麻酔薬を注入することで、出産の際に痛みを感じる神経をブロックします。麻酔の効果は麻酔薬注入後、おおよそ20~30分程度で現れます。部分麻酔なので、意識ははっきりしたまま出産を迎えます。出産するまで継続的に麻酔薬を注入しますので、途中で麻酔薬が切れてしまうということは、基本的にはありません。出産が終わったら麻酔薬の注入をやめ、徐々に感覚が戻ります。
無痛分娩とは、「硬膜外麻酔」という麻酔法を用いて、出産の痛みを和らげる出産方法です。痛み止めをした上で背中から脊椎の中にある硬膜外腔へ管を挿入、その管から麻酔薬を注入することで、出産の際に痛みを感じる神経をブロックします。麻酔の効果は麻酔薬注入後、おおよそ20~30分程度で現れます。部分麻酔なので、意識ははっきりしたまま出産を迎えます。出産するまで継続的に麻酔薬を注入しますので、途中で麻酔薬が切れてしまうということは、基本的にはありません。出産が終わったら麻酔薬の注入をやめ、徐々に感覚が戻ります。
メリット
- 心身のストレスを緩和する 通常、出産においては強い痛みを伴うことが多いです。無痛分娩ではその痛みをほとんど感じずに出産することが出来ます。
- 出産後の体力回復が早い 痛みをほとんど感じないことで、体力の消耗が抑えられ、出産後の回復が早いと言われています。
デメリット
- 分娩時間の延長 いきむ感覚が分かりにくかったり、力が弱くなったりすることで、分娩時間が延長しやすい傾向があります。そのため、吸引分娩や鉗子分娩の割合が増えることが知られています。
- 麻酔の副作用・合併症 皮膚のかゆみ・低血圧・頭痛・発熱・麻酔薬の中毒・麻酔薬のアレルギーなど
無痛分娩を希望される場合
安全な分娩管理を行うため、無痛分娩をご希望される方は妊娠32週までにお申し出ください。
費用について
通常の分娩入院費用に加え、無痛分娩費として100,000円を追加で申し受けます。
無痛分娩の流れ(例)
当院では基本的に計画分娩で実施をする予定です。
Q&A
無痛分娩は、全く痛みがないのですか?
完全に無痛という訳ではありません。麻酔薬を入れすぎてしまうと完全に下半身の感覚がなくなってしまい、いきみにくくなります。そうなると分娩時間が長くなり、赤ちゃんにとっても悪い影響があるため、ある程度の感覚が残るように麻酔薬を調整します。
無痛分娩を希望していても、できない場合はありますか?
以下の様な場合だと、無痛分娩が出来ないことがあります。
詳しくは外来にてご相談ください。
- 分娩の進行が早く、硬膜外麻酔を入れる準備が出来ない
- 麻酔薬に対するアレルギーがある
- 硬膜外に麻酔薬を入れる管が入れられない(手術後・高度肥満など)
- 持病がある(心臓疾患・血液疾患など)
詳しくは外来にてご相談ください。
硬膜外麻酔が、赤ちゃんに影響することはありますか?
麻酔薬は硬膜外という場所に注入されますが、そこから血管に麻酔の成分が取り込まれる量はごく僅かです。さらにそこから胎盤を通して赤ちゃんの体内に取り込まれる量はほとんどありません。お母さん・赤ちゃんともに影響が少ない麻酔法のため、硬膜外麻酔を使用しています。
さいごに
出産は人生でも数回しかない貴重な体験です。その数回の中で後悔しないように、様々な選択肢を検討することをお勧めします。検討した結果「無痛分娩を希望したい」となった場合、南部病院はその希望を叶えられるように、全力でサポートいたします。不安なこと、迷っていることがありましたら、外来の際に医師または助産師にご相談ください。
お問い合わせ先:産婦人科外来(045-832-1111㈹)