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帯状疱疹の予防接種



帯状疱疹はこんな病気

水痘(みずぼうそう)と同じ、水痘・帯状疱疹ウィルスが再活性化して発症する病気です。
体の片側の神経分布領域に沿って帯状に水疱が出て、とても痛いのが特徴です。
日本では80歳までに3人に一人が発症するといわれており、50歳以上の方に多くみられ約7割を占めています。
当院では帯状疱疹で入院する患者さんが、ここ数年、毎年最多となっています。

帯状疱疹の発症時の問題点

帯状疱疹の発症時に様々な問題が発生する可能性があります。
  1. 目の周りや目に症状がでると角膜炎や結膜炎を合併し、重症になる。
  2. 顔や頭に発症したときに、顔面神経麻痺や難聴、耳鳴り、めまいなどの症状を起こす。
  3. 片側の神経支配領域に加えて、汎発性に体全体に皮疹が出る。
3は免疫低下状態の方に多いため、入院加療が望ましいとされています。

皮膚に痛みが残る

帯状疱疹は発症した時に強い痛みを伴いますが、皮膚が治った後にも痛みが残ってしまうことが多く、帯状疱疹後神経痛と呼ばれます。年齢が高くなるほど、この帯状疱疹後神経痛に移行する割合は高くなります。

予防のために

帯状疱疹は、発症した時とその後の神経痛が残ったときに、日常生活に不利益なことがたくさん起こるため、予防のための研究がこれまで盛んにおこなわれてきました。疫学調査では水痘・帯状疱疹ウィルスに対する免疫反応が高いほど、帯状疱疹の発症リスクは低いと報告されています。

ワクチンの投与

水痘・帯状疱疹ワクチンは、このウィルスに対する免疫反応を高めることで、帯状疱疹の発症を予防する注射です。当院では帯状疱疹で入院される患者さんが多く、予防接種を希望者に行っております。1回接種の生ワクチンと2回接種の不活化ワクチンがございますので、担当医師にご相談ください。