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骨折リエゾンサービスチーム


骨折リエゾンサービスチームとは

 骨粗鬆症で骨が弱くなったことによる骨折(脆弱性骨折)をした患者さんの、再骨折を防ぐ(骨折の連鎖を断つ)ことを目的としています。一度脆弱性骨折を起こすと、同じ部位の骨折の危険性のみでなく、他の部位の骨折の危険性も高まるとされています。当院では大腿骨近位部骨折の術後患者さんを対象に、新たな骨折を予防すべく、多職種が協力しています。

メンバー

  • 医師
  • 看護師
  • 薬剤師
  • リハビリ技師
  • 放射線技師
  • 管理栄養士

チームの活動

医師、看護師、薬剤師が連携し、入院中に骨粗鬆症のリスク評価や骨密度検査を行い、治療するかどうかを検討していきます。
リハビリテーションとして転倒予防指導や訓練を行い、栄養士は適切な栄養指導を行います。

骨粗鬆症ってどんな病気?

 骨粗鬆症は骨の量が減少して、骨の質も低下する病気です。年齢を重ね、女性の場合は閉経に加え、Ca不足や運動不足などが原因となり、骨がもろくなります。しかし、骨粗鬆症は骨折するまでは症状が現れにくく、自分では気が付かないことが多いです。

骨粗鬆症になりやすい人

 骨粗鬆症は高齢の方に多く、女性に圧倒的に多くなっています。男性に比べて女性では2-3 倍も多く、60歳代から急速に増加します。70代の女性では3人に1人が骨粗鬆症と言われています。

骨粗鬆症と骨折

 骨が脆くなると、骨折しやすくなります。主に、背骨、手首、腕の付け根、太ももの付け根の骨折が増加します。一度骨折すると、痛み、関節の動かしにくさなどにより生活の質が低下します。高齢化が進む中で、健康寿命を伸ばすためにも骨粗鬆症治療は重要です。

二次性骨折の予防

 いちど骨粗鬆症による骨折をすると、新たに骨折をしてしまうリスクが上がります。骨折はドミノ倒しのように連鎖してしまうのです。当院ではこのような骨粗鬆症による骨折をした方に対して治療を行い、積極的に二次性骨折の予防を行っています。

骨粗鬆症の危険因子

骨粗鬆症になる原因は人によりさまざまです。
『改善できるリスク』と『改善できないリスク』を理解し、生活習慣を考えましょう。

改善できるリスク

  • 過度なダイエット
  • やせすぎ
  • Ca不足
  • ビタミンD欠乏
  • 食塩やPの過剰摂取
  • 喫煙、過度な飲酒
  • 日照不足

改善できないリスク

  • 年齢
  • 女性
  • 早期閉経(45歳未満)
  • 遺伝(大腿骨頚部骨折)
  • 卵巣切除後
  • 胃切除後

続発性骨粗鬆症

他の病気や服用薬が原因で発症する骨粗鬆症もあります。

  • 関節リウマチ
  • 副甲状腺機能亢進症
  • 糖尿病
  • 慢性腎臓病
  • 動脈硬化慢性閉塞性肺疾患
  • その他、ステロイド薬の長期服用(貼り薬などは除く)

骨粗鬆症の検査

 骨粗鬆症は症状が現れにくいです。そのため、早期発見のためには検査が重要です。骨折してからでは遅いのです。女性では50歳くらいから定期的に検査を受けましょう。当院では最も正確に骨密度を測定できると言われているDXA法で検査を行っています。

骨折を予防しましょう!!

 介護が必要になった主な原因として骨折・転倒が12%(第3位)となっています。骨粗鬆症の治療目的は骨折をしないことです。それは健康寿命を伸ばしていく事にも繋がります。骨粗鬆症の治療は、薬、栄養、運動を組み合わせて治療し、継続していきます。