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自家末梢血幹細胞移植


自家末梢血幹細胞移植とは

自家末梢血幹細胞移植(Auto Peripheral Blood Stem Cell Transplantation; PBSCT)について
末梢血幹細胞とは、血液細胞(白血球・赤血球・血小板)の基になる細胞のことです。私たちの身体の中では、この幹細胞が常に分裂を繰り返していて、血液を造りだしています。この幹細胞は主として造血器官である骨髄に存在していますが、特定の環境下では、末梢血液中にも多数出てきます。これを成分献血と同じ体外循環で採取し、超低温下で死なないように保管しておきます。
 自家末梢血幹細胞移植はこの自分の幹細胞をあらかじめ保管しておいて、抗がん剤が有効な疾患の患者さんに使用します。具体的には70歳以下の多発性骨髄腫、再発悪性リンパ腫などの患者さんに、抗がん剤を大量に投与して、がん細胞を根絶あるいは限界まで減らしたのちに、保存していた幹細胞により元の造血を回復させます。
移植の入院期間は、4週間から5週間程度です。大量の抗がん剤を使用するため、緻密な輸液・全身管理が必要になりますが、治療関連死亡率は5%以下とされており、当院で施行した33名の患者さんのうち、移植関連で死亡された方はおりません。

幹細胞とは

血液細胞は骨髄で造られます。骨髄中では、白血球・赤血球・血小板それぞれの系統の未熟な血球が増殖・分化を繰り返しています。そのほか、この3系統のどれになるか、まだ運命づけられていないきわめて未熟な細胞が存在します。これを造血幹細胞といいます。この幹細胞は、骨髄中には有核細胞の0.05%、通常状態の末梢血中には、0.002%以下含まれているといわれています。血球の回復期に骨髄から末梢血中に漏れ出してきます。

主な適応疾患は多発性骨髄腫、悪性リンパ腫

自家末梢血幹細胞移植の適応患者さんは、下記の条件となります。
  1. 大量の抗がん剤治療に耐えられる全身状態
  2. 原則として70 歳以下
  3. 造血能が保たれている
また、主な適応疾患は多発性骨髄腫(初回寛解導入療法終了後)悪性リンパ腫(標準的治療に抵抗症例、再発症例)となっています。

詳細

専門的な内容も含まれますが、下記リンクよりご覧ください。