膀胱がん
膀胱がんとは
膀胱癌は膀胱の粘膜から発生する悪性腫瘍（癌）です。膀胱癌は膀胱内に多発したり、術後の膀胱内再発の頻度が高いといった特徴を持っています。多くの膀胱癌は内視鏡にて処理を行いますが、内視鏡手術で完全切除を行っても膀胱内の再発は多く、時に再発を繰り返しながら病状が進行することもあります。そのため再発の予防を目的に、手術の際に膀胱内に抗がん剤を注入したり、外来の通院で膀胱内に薬物（抗がん剤・BCG）を入れる治療を行うこともあります。膀胱内の再発が多い特徴から、内視鏡手術の術後も定期的な再発のチェックが欠かせません。
自覚症状
肉眼的な血尿が最も多い症状です。
最近は超音波検査で見つかる無症状のケースもみられます。
最近は超音波検査で見つかる無症状のケースもみられます。
検査
尿検査、尿細胞診、超音波検査、膀胱内視鏡検査など
治療
診断と治療を兼ねた内視鏡治療（経尿道的膀胱腫瘍切除術 TUR-Bt）が基本となります。これにより癌の診断とその広がり（周囲、深さなど）を正確に確認し、追加治療の必要性を検討します。腫瘍の状況によって、CTやMRIなどで転移の確認が必要となる場合もあります。
再度の内視鏡治療
粘膜下組織にまで癌が浸潤している場合には再度のTUR-Bt(2nd-TUR)を行い、残存腫瘍の有無をチェックし、さらなる追加治療の必要性を検討します。
膀胱内注入療法
腫瘍の悪性度や上皮内癌の有無、再発状況、広がりなどを考えて、抗癌剤やBCG（ウシの結核菌）を膀胱内に注入する治療を行うことがあります。
再発の予防
上記の治療にて再発を予防しつつ、再発が生じた場合には再度のTUR-Btを行います。
再発の場合も、腫瘍が大きくなると次の再発が生じやすくなるため、早めに発見して治療を行うように心がけております。
腫瘍の浸潤が強く、筋層まで癌が浸潤している場合はTUR-Btでの完治が困難となるため、膀胱全摘術・尿路変更術、放射線療法、化学療法などの治療が必要となってきます。
再発の場合も、腫瘍が大きくなると次の再発が生じやすくなるため、早めに発見して治療を行うように心がけております。
腫瘍の浸潤が強く、筋層まで癌が浸潤している場合はTUR-Btでの完治が困難となるため、膀胱全摘術・尿路変更術、放射線療法、化学療法などの治療が必要となってきます。