胆道がん
はじめに
胆道とは、肝臓で作られた胆汁が総胆管を通り、十二指腸まで流れる通り道です。
胆道がんは大きくわけて肝臓内の胆管にできる肝内胆管がん、総胆管にできる肝外胆管がん、胆嚢にできる胆嚢がん、十二指腸乳頭部にできる乳頭部がんにわかれます。
2018年のがん統計によると胆道がん(肝内胆管がんを除く)は男性では食道がんを抜いて第7位、女性でも肝臓がんについで第7位となっています。また胆道がんは悪性度が高く、5年生存率もすべてのがんのうちで膵がんについで2番目に低く、早期発見がとても重要となっています。
胆道がんは大きくわけて肝臓内の胆管にできる肝内胆管がん、総胆管にできる肝外胆管がん、胆嚢にできる胆嚢がん、十二指腸乳頭部にできる乳頭部がんにわかれます。
2018年のがん統計によると胆道がん(肝内胆管がんを除く)は男性では食道がんを抜いて第7位、女性でも肝臓がんについで第7位となっています。また胆道がんは悪性度が高く、5年生存率もすべてのがんのうちで膵がんについで2番目に低く、早期発見がとても重要となっています。
症状
黄疸、右上腹部痛、体重減少があります。また血液検査で肝機能障害も指摘されます。
危険因子
胆管癌では以下があげられます。
膵胆管合流異常症、原発性硬化性胆管炎、肝内結石、化学物質(ジクロロメタン、1,2ジクロロプロパンの暴露)、肝吸虫。
胆嚢がんでは以下があげられます。
膵胆管合流異常症、胆嚢胆石(3cm以上、有症状、胆石保有期間が長い)、胆嚢ポリープ、陶器様胆嚢、サルモネラ菌感染、胆嚢腺筋症。
膵胆管合流異常症、原発性硬化性胆管炎、肝内結石、化学物質(ジクロロメタン、1,2ジクロロプロパンの暴露)、肝吸虫。
胆嚢がんでは以下があげられます。
膵胆管合流異常症、胆嚢胆石(3cm以上、有症状、胆石保有期間が長い)、胆嚢ポリープ、陶器様胆嚢、サルモネラ菌感染、胆嚢腺筋症。
診断方法
血液検査(腫瘍マーカー)、腹部超音波検査(エコー)、腹部CT(造影ダイナミックCT)、腹部MRI(MRCP)、超音波内視鏡(EUS)、内視鏡的逆行性胆管膵管造影(ERCP)を組み合わせで診断します。
当院では超音波内視鏡でのスクリーニングとERCP検査による診断をおこなっています。特にERCP検査では胆管IDUS(管腔内超音波)と2020年2月より胆道鏡(CHF-B290)を併用し診断しています。
当院では超音波内視鏡でのスクリーニングとERCP検査による診断をおこなっています。特にERCP検査では胆管IDUS(管腔内超音波)と2020年2月より胆道鏡(CHF-B290)を併用し診断しています。
胆道がんの病気分類
胆道がんは肝内胆管がん、肝外胆管がん、胆嚢がん、乳頭部がんそれぞれに細かく病気分類があります。
特に肝外胆管がんは胆嚢管より上流の肝門部領域胆管がんと胆嚢管より下流の遠位胆管がんにさらにわけられます。
特に肝外胆管がんは胆嚢管より上流の肝門部領域胆管がんと胆嚢管より下流の遠位胆管がんにさらにわけられます。
胆道がんの早期診断
胆管がんの早期診断はいまだに困難です。危険因子をもつ方のフォローアップはもちろん大事ですが、多くの方は黄疸症状で見つかっています。
黄疸を呈する前に発見するには腹部エコーでの胆管拡張や胆嚢腫瘍の発見、さらに血液検査での肝障害の評価を積極的に施行することが大事です。当院では異常所見が見つかった場合は外来で超音波内視鏡検査をおこない、正確な胆道疾患の評価をこころがけています。
また、2020年よりERCP検査で胆管狭窄や胆管壁の異常を認めた場合に胆道鏡を用いての詳細な画像評価が行えるようになりました。
黄疸を呈する前に発見するには腹部エコーでの胆管拡張や胆嚢腫瘍の発見、さらに血液検査での肝障害の評価を積極的に施行することが大事です。当院では異常所見が見つかった場合は外来で超音波内視鏡検査をおこない、正確な胆道疾患の評価をこころがけています。
また、2020年よりERCP検査で胆管狭窄や胆管壁の異常を認めた場合に胆道鏡を用いての詳細な画像評価が行えるようになりました。