小児がんの長期フォローアップ
小児がん合併症の現状
小児がんは現在、治療法の進歩によって多くの方々が治癒するようになってきました。一方で、がん(腫瘍)そのものによって、あるいは治療に伴う様々な影響(晩期合併症)が出てくる可能性が分かってきました。合併症には比較的早期から現れるものもあれば、何十年も経ってから生じるものもあります。
長期フォローアップ外来
そこで、小児科・新生児内科では、小児がんを経験された患者さんの長期フォローアップを行っています。当院で小児がんの治療を行った患者さんだけでなく、大学生や社会人になって東京・神奈川に出てきて、診てくれる病院を探しているなど、環境の変化で受診する病院を変える必要がある患者さんのフォローアップも行っています。
外来日
第1・第3木曜日 8:30~11:00
南部病院の小児がん治療体制
診療技術の進歩により今や小児がんの7-8割が長期生存し、若年成人の700人に一人は小児がん経験者と言われる時代となりました。とはいえ現在もなお小児がんは小児の病死原因の中で最多です。小児がんは成人のがんと比較して進行が速く、種類が多く、年間発生数も2000-2500人と患者さんが少ないことから、すべての病院で専門性の高い診療を行うことは困難です。
横浜市では2014年に「横浜市がん撲滅対策推進条例」が制定され、2015年4月から医療局が設置され総合的ながん対策を推進する中で、小児がんの診療実績のある市内4つの病院を「横浜市小児がん連携病院」に指定しました。当院もこの横浜市小児がん連携病院の1つとして指定され、地域の中で連携をとりつつ診療する体制が始まりました。
これまでも白血病をはじめ一部の固形腫瘍の患者さんの診療にあたっていましたが、今回指定を受けたことで早期診断・早期治療に加え、こどもの成長に必要な保育や教育にも力を入れ、また長期フォローアップを含めた総合的診療に取り組んで参ります。
横浜市では2014年に「横浜市がん撲滅対策推進条例」が制定され、2015年4月から医療局が設置され総合的ながん対策を推進する中で、小児がんの診療実績のある市内4つの病院を「横浜市小児がん連携病院」に指定しました。当院もこの横浜市小児がん連携病院の1つとして指定され、地域の中で連携をとりつつ診療する体制が始まりました。
これまでも白血病をはじめ一部の固形腫瘍の患者さんの診療にあたっていましたが、今回指定を受けたことで早期診断・早期治療に加え、こどもの成長に必要な保育や教育にも力を入れ、また長期フォローアップを含めた総合的診療に取り組んで参ります。