グローバルナビゲーションへ

本文へ

ローカルナビゲーションへ

フッターへ



平成28年度 DPC指標



年齢階級別退院患者数

年齢区分 0~ 10~ 20~ 30~ 40~ 50~ 60~ 70~ 80~ 90~
患者数 1,549 294 297 544 774 1,054 2,380 3,998 2,956 556
当院は平成15年から地域医療支援病院として幅広い年齢層に医療を提供しています。また地域中核病院として急性期医療の役割を果たすため、救急医療・小児医療・周産期医療などの拠点病院として医療の充実に努め、安全で質の高い医療を提供しています。
平成28年度の年齢階級別退院患者数では、最も多かったのは70歳代で、70歳代以上の割合が5割を超えています。また、4番目に10歳未満が多く、これは横浜市小児救急拠点病院としての役割や、周産期救急の役割を果たしている結果と考えれらます。

診断群分類別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)

消化器内科

DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均
年齢
060100xx01xx0x 内視鏡的大腸ポリープ・粘膜切除術2cm未満 367 2.17 2.72 0.00 67.83
060340xx03x00x 胆管(肝内外)結石、胆管炎 限局性腹腔膿瘍手術等 手術・処置等2なし 副傷病なし 211 8.45 11.06 0.47 73.02
060102xx99xxxx 穿孔または膿瘍を伴わない憩室性疾患 手術なし 102 6.86 7.89 0.98 71.22
060140xx97x00x 胃十二指腸潰瘍、胃憩室症、幽門狭窄(穿孔を伴わないもの) その他の手術あり 手術・処置等2なし 副傷病なし 56 10.36 10.93 3.57 70.39
060060xx97100x 胆嚢、肝外胆管の悪性腫瘍 その他の手術あり 手術・処置等1あり 手術・処置等2なし 副傷病なし 54 10.39 16.26 0.00 79.50
消化器内科の入院症例で最も多いのは大腸ポリープの内視鏡的手術です。当院では原則1泊2日の入院で内視鏡的大腸ポリープ切除術を行っています。2番目は総胆管結石に伴う胆管炎で腹痛、発熱で救急外来を受診されそのまま入院加療が必要となることが多く、症例数は増加傾向にあります。3番目は大腸憩室疾患で高齢の憩室出血の患者さんが増加してきています。比較的短期間で症状改善し短期間で退院可能となります。4番目は胃十二指腸潰瘍で効果の高い治療薬により吐血、下血により急患受診をされる方は大幅に減少してきていますが、検査・治療を受けておらず救急受診し入院となる方がいらしゃいます。5番目の胆嚢、胆管の悪性腫瘍は膵臓がんとともに増加傾向のある悪性腫瘍です。

呼吸器内科

DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均
年齢
040040xx9910xx 肺の悪性腫瘍 手術なし 手術・処置等1あり 手術・処置等2なし 80 3.56 3.68 0.00 71.76
040040xx99040x 肺の悪性腫瘍 手術なし 手術・処置等1なし 手術・処置等2-4あり 副傷病なし 70 13.84 12.35 1.43 72.71
040040xx99000x 肺の悪性腫瘍 手術なし 手術・処置等1なし 手術・処置等2なし 副傷病なし 64 15.50 14.83 15.63 74.06
040081xx99x00x 誤嚥性肺炎 手術なし 手術・処置等2なし 副傷病なし 64 17.70 21.25 23.44 83.38
040110xxxxx0xx 間質性肺炎 手術・処置等2なし 45 15.22 19.92 0.00 76.69
呼吸器内科では肺の悪性腫瘍、すなわち肺がんの患者さんが最多です。次いで誤嚥性肺炎の患者さんが多く、間質性肺炎の患者さん(主に急性増悪)がそれに続きます。ご高齢の誤嚥性肺炎患者さんは当院で2週間程度の急性期治療後、転院していただいているケースが多いです。

腎臓内科

DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均
年齢
110280xx99000x 慢性腎炎症候群・慢性間質性腎炎・慢性腎不全 手術なし 手術・処置等1なし 手術・処置等2なし 副傷病なし 48 13.08 12.84 4.17 69.60
110280xx99010x 慢性腎炎症候群・慢性間質性腎炎・慢性腎不全 手術なし 手術・処置等1なし 手術・処置等2-1あり 副傷病なし 30 12.73 14.77 3.33 68.50
040081xx99x00x 誤嚥性肺炎 手術なし 手術・処置等2なし 副傷病なし 29 24.03 21.25 27.59 86.31
110280xx02x1xx 慢性腎炎症候群・慢性間質性腎炎・慢性腎不全 動脈形成術、吻合術 その他の動脈等 手術・処置等2-1あり 26 37.50 37.06 26.92 75.31
100380xxxxxxxx 体液量減少症 18 19.72 9.33 27.78 79.17
腎臓高血圧内科では、腎疾患(腎炎・ネフローゼ症候群・腎不全など)や検尿で異常を指摘された方の精密検査、高血圧の検査・治療を中心に、血液透析や腹膜透析、血漿交換療法を含む血液浄化療法全般を担当しています。 また、肺炎をはじめとする透析患者さんのさまざまな合併症の治療も行なっています。

糖尿病内科

DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均
年齢
100071xx99x110 2型糖尿病(糖尿病性ケトアシドーシスを除く。)(末梢循環不全あり。) 手術なし 手術・処置等2-1あり 副傷病あり 85歳未満 45 11.07 16.40 0.00 64.91
100070xx99x000 2型糖尿病(糖尿病性ケトアシドーシスを除く。)(末梢循環不全なし。) 手術なし 手術・処置等2なし 副傷病なし 85歳未満 41 8.73 11.48 0.00 63.80
040081xx99x00x 誤嚥性肺炎 手術なし 手術・処置等2なし 副傷病なし 40 22.3 21.25 27.50 85.65
100070xx99x100 2型糖尿病(糖尿病性ケトアシドーシスを除く。)(末梢循環不全なし。) 手術なし 手術・処置等2-1あり 副傷病なし 85歳未満 32 11.47 14.61 3.13 59.53
100071xx99x010 2型糖尿病(糖尿病性ケトアシドーシスを除く。)(末梢循環不全あり。) 手術なし 手術・処置等2なし 副傷病あり 85歳未満 31 9.03 12.94 0.00 64.29
糖尿病性ケトアシドーシス (DKA)の件数は年々増え、低血糖は減ってきているような印象を受けます。
誤嚥性肺炎は今後も高齢化に伴ってますます増えると思われ、一日でも早い転院調整が必要です。
最近はSGLT2阻害薬関連のDKAの症例を時々経験するようになり、血糖値がそれほど高くなくてもDKAを念頭にガスをチェックする必要があります。

神経内科

DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均
年齢
030400xx99xxxx 前庭機能障害 手術なし 33 4.27 5.24 0.00 70.70
040081xx99x00x 誤嚥性肺炎 手術なし 手術・処置等2なし 副傷病なし 24 30.83 21.25 41.67 83.54
110310xx99xx0x 腎臓または尿路の感染症 手術なし 副傷病なし 23 13.39 12.43 8.70 78.74
010230xx99x00x てんかん 手術なし 手術・処置等2なし 副傷病なし 21 8.14 7.12 0.00 65.52
010060x2990201 脳梗塞(脳卒中発症3日目以内、かつ、JCS10未満) 手術なし 手術・処置等1なし 手術・処置等2-2あり 副傷病なし 発症前Rankin Scale 0、1又は2 19 19.11 16.73 47.37 72.37
今回の指標ではDPC14桁で集計しているため、前庭機能障害、誤嚥性肺炎、腎臓または尿路の感染症の順となっていますが、実際の症例数では脳梗塞が多く、DPC10桁、DPC名称までで集計すると脳梗塞が最多の疾患となります。前庭機能障害、すなわちめまいによる入院が多いのは、積極的なめまい診療を行っている結果と言えます。誤嚥性肺炎、腎臓または尿路の感染症の入院はパーキンソン病などの神経変性疾患に合併したものが多く、当科外来で多数の神経難病の患者さんを診療していることと関係しています。てんかんも数多く入院しており、てんかん重積を含む重症の病態に対応しています。

血液内科

DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均
年齢
130030xx99x40x 非ホジキンリンパ腫 手術なし 手術・処置等2-4あり 副傷病なし 44 14.82 16.83 0.00 73.50
130010xx97x2xx 急性白血病 手術あり 手術・処置等2-2あり 25 39.04 41.96 8.00 75.52
130060xx97x00x 骨髄異形成症候群 手術あり 手術・処置等2なし 副傷病なし 20 15.10 15.76 0.00 80.95
130030xx99x30x 非ホジキンリンパ腫 手術なし 手術・処置等2-3あり 副傷病なし 16 11.00 17.63 0.00 67.00
130040xx99x5xx 多発性骨髄腫、免疫系悪性新生物 手術なし 手術・処置等2-5あり 13 22.46 25.11 15.38 78.85
血液内科では主として造血器悪性疾患の患者さんを診療しています。
最も多い疾患は、悪性リンパ腫の中でも非ホジキンリンパ腫。ついで急性白血病、骨髄異形成症候群・多発性骨髄腫の順です。これらの患者さんに対して、最新の、できるだけ良い治療(いわゆる標準治療)を提供するよう心掛けております。
抗がん剤などの治療を行うに当たっては、なるべく合併症を作らないよう、上手に支持療法を行うよう心掛け、患者さんの社会復帰・家庭復帰を後押ししております。また、地域の病院・医院からのご紹介に対してはできるだけお断りすることのないよう、そして、かかりつけ患者さんが急な発熱などで体調を崩した場合、できるだけ円滑に入院できるように、入院病床を効率的に運用しております。

循環器内科

DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均
年齢
050050xx99100x 狭心症、慢性虚血性心疾患 手術なし 手術・処置等1-1あり 手術・処置等2なし 副傷病なし 424 3.31 3.06 0.00 70.10
050050xx02000x 狭心症、慢性虚血性心疾患 経皮的冠動脈形成術等 手術・処置等1-なし、1,2あり 手術・処置等2なし 副傷病なし 218 5.25 4.71 1.38 70.65
050130xx99000x 心不全 手術なし 手術・処置等1なし 手術・処置等2なし 副傷病なし 138 18.41 17.95 7.25 81.97
050030xx97000x 急性心筋梗塞(続発性合併症を含む。)、再発性心筋梗塞 その他の手術あり 手術・処置等1-なし、1あり 手術・処置等2なし 副傷病なし 99 12.64 13.02 2.02 67.75
050050xx99200x 狭心症、慢性虚血性心疾患 手術なし 手術・処置等1-2あり 手術・処置等2なし 副傷病なし 75 3.21 3.22 0.00 71.44
狭心症や心筋梗塞などの冠動脈疾患は当科の診療の中でも中心的な疾患です。当院での心臓カテーテル検査は年間約1000例、カテーテルによる治療は400例を超えています。しかし緊急性が低いと判断される患者さんについては、まず外来で運動負荷検査やラジオアイソトープによる検査、CTなど負担の少ない検査をした上で、特に必要と思われる方に限定してカテーテル検査をお勧めするようにしています。また1年365日、24時間院内に循環器専門医が常駐して、いつでも専門的な緊急処置ができる体制をとっていることと、心臓血管外科もあるため必要な患者さんには、外科的手術も可能であることが当院の特徴です。
高齢化と心筋梗塞などの急性疾患の治療成績向上にともなう死亡率低下の結果、慢性心不全の患者さんが増加しています。心不全の治療においては、平素から確実な薬の内服や塩分摂取制限などの生活管理も大切です。当院は救急患者さんの診療が使命となっているため、状態が安定しているにもかかわらずご自宅での療養環境が整わない場合には、転院をお願いすることもあります。

小児科

DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均
年齢
080270xxxx1xxx 小児食物アレルギー負荷検査 250 1.00 2.26 0.00 3.07
040100xxxxx00x 喘息 手術・処置等2なし 副傷病なし 164 5.89 6.42 1.22 3.43
140010x199x00x 妊娠期間短縮、低出産体重に関連する障害(出生時体重2500g以上) 手術なし 手術・処置等2なし 副傷病なし 119 5.61 6.18 4.20 0.00
040090xxxxxx0x 急性気管支炎、急性細気管支炎、下気道感染症(その他) 副傷病なし 104 5.23 6.02 0.00 1.04
150040xxxxx0xx 熱性けいれん 手術・処置等2なし 97 3.98 3.95 1.03 1.98
近年アレルギー疾患のもつ小児の数が増え、食物アレルギーに対しては個別対応が求められています。当院小児科では、アレルギー専門医による食物負荷試験を日帰り入院で行っています。
急性期疾患としては、気管支喘息や肺炎・気管支炎・細気管支炎といった呼吸器疾患や、痙攣性疾患の患者が多くなっています。これは、当院が市の小児救急拠点病院の一つとして、昼夜を問わず急性期疾患に対応しているためと考えています。
また、NICUも備えており、近隣の産科医院の先生方よりハイリスクの妊婦さんを搬送していただき、産科との協力体制のもと地域における周産期医療を担っているため、新生児疾患の頻度も高くなっています。

外科

DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均
年齢
060335xx02000x 胆嚢水腫、胆嚢炎等 腹腔鏡下胆嚢摘出術等 手術・処置等1なし 手術・処置等2なし 副傷病なし 138 6.85 7.61 0.00 61.94
060160x001xxxx 腹腔鏡下鼠径ヘルニア手術(15歳以上) 103 3.32 5.29 0.00 67.83
060035xx01000x 結腸(虫垂を含む。)の悪性腫瘍 結腸切除術 全切除、亜全切除又は悪性腫瘍手術等 手術・処置等1なし 手術・処置等2なし 副傷病なし 93 11.80 15.92 0.00 73.05
100020xx01x0xx 甲状腺の悪性腫瘍 甲状腺悪性腫瘍手術 切除等 手術・処置等2なし 80 6.08 9.27 0.00 50.84
060160x101xxxx 鼠径ヘルニア手術(15歳以上) 73 3.08 2.87 0.01 70.60
外科で最も多い症例は胆嚢水腫、胆嚢炎等になります。患者さんの経過の一例としては、消化器内科で検査を行った後に外科に入院し、手術を行うものもあれば、胆嚢炎の診断で救急搬送され、外科で入院、緊急手術となる症例もあります。待機手術、緊急手術ともに第一選択は腹腔鏡下胆嚢摘出術となります。
次に多いのが結腸の悪性腫瘍です。近隣の診療所や消化器内科で消化管内視鏡を行った後に紹介されるのがほとんどです。なかには大腸がんイレウスの診断で救急搬送されてくる場合があり、消化器内科と連携して大腸ステントなどを行い一時的な人工肛門の増設を回避し患者さんのQOLの向上に努めています。結腸がん+直腸がんの40%は腹腔鏡下の手術を行っています。内視鏡外科技術認定医3名を擁し、高い技術を誇っています。
また当科は甲状腺の悪性腫瘍の症例が他院と比べ非常に多いのが特徴です。内分泌・甲状腺外科専門医 日本甲状腺学会専門医を擁し高い技術を誇っています。

整形外科

DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均
年齢
160800xx01xxxx 股関節大腿近位骨折 人工骨頭挿入術 肩、股等 83 30.46 27.63 54.22 81.08
07040xxx01xxxx 股関節骨頭壊死、股関節症(変形性を含む。) 人工関節再置換術等 72 19.44 24.42 15.28 70.53
160760xx97xx0x 前腕の骨折 手術あり 副傷病なし 66 28.10 5.49 0.00 53.77
070230xx01xxxx 膝関節症(変形性を含む。) 人工関節再置換術等 48 28.1 26.26 8.33 76.50
070343xx99x1xx 脊柱管狭窄(脊椎症を含む。) 腰部骨盤、不安定椎 手術なし 手術・処置等2-1あり 44 4.45 3.07 2.27 72.41
高齢者に多い股関節大腿近位骨折、前腕の骨折が多数占めています。次に、股関節・膝関節の変性疾患に対しての人工関節置換術が多く、平成21年4月に人工関節センターを開設以来、増加しています。また、腰部脊柱管狭窄症(腰椎すべり症)、脊椎変形に対する手術も徐々に増加しています。

脳神経外科

DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均
年齢
10040x099x00x 非外傷性頭蓋内血腫(非外傷性硬膜下血腫以外)(JCS10未満) 手術なし 手術・処置等2なし 副傷病なし 17 30.47 19.35 58.82 75.29
160100xx97x00x 頭蓋・頭蓋内損傷 その他の手術あり 手術・処置等2なし 副傷病なし 16 10.88 9.87 12.50 74.69
010040x199x00x 非外傷性頭蓋内血腫(非外傷性硬膜下血腫以外)(JCS10以上) 手術なし 手術・処置等2なし 副傷病なし 12 22.75 22.05 58.33 79.67
160100xx99x00x 頭蓋・頭蓋内損傷 手術なし 手術・処置等2なし 副傷病なし 12 10.50 7.52 0.00 46.92
160100xx97x01x 頭蓋・頭蓋内損傷 その他の手術あり 手術・処置等2なし 副傷病あり 11 26.27 25.02 27.27 81.45
脳神経外科では頭部外傷患者さんの入院が一番多くなっています。脳挫傷など保存的加療を行う患者さんだけでなく、急性硬膜下血腫や急性硬膜外血腫などで緊急手術が必要になる患者さんもいます。次に脳出血の患者さんが多くなっており、中には緊急手術が必要になる患者さんがいらっしゃいます。リハビリテーションが必要な患者さんが大多数のため急性期の治療が終わった後に転院される患者さんが多くなってきます。

皮膚科

DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均
年齢
080020xxxxxxxx 帯状疱疹 84 7.08 8.96 0.00 70.38
080011xx99xxxx 急性膿皮症 手術なし 64 9.52 11.97 0.00 64.92
080006xx01x0xx 皮膚の悪性腫瘍(黒色腫以外) 皮膚悪性腫瘍切除術等 手術・処置等2なし 21 7.95 8.78 0.00 79.62
080007xx010xxx 皮膚の良性新生物 皮膚、皮下腫瘍摘出術(露出部)等 手術・処置等1なし 12 5.50 4.28 0.00 61.17
080100xxxx0xxx 薬疹、中毒疹 手術・処置等1なし 11 6.64 11.28 0.00 56.18
例年通り、帯状疱疹と蜂窩織炎などの急性皮膚感染症の入院が多い傾向となっています。次いで、手術目的の入院が多く、高齢者が多いことから、今後もこの傾向は続くと思われます。入院期間は短めのことが多いが、高齢者が多い背景を考え、入院期間の長期化による機能低下を防止するためにも、ニーズに合わせて柔軟に対応し、早期退院へのスムーズな移行を病棟のスタッフと協力し図っていきたいと思います。また今後は得意分野である皮膚アレルギー疾患の治療や原因精査のための短期入院の受け入れもできるように体制を整えていきたいと思います。

泌尿器科

DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均
年齢
110080xx991xxx 前立腺針生検法 208 2.24 2.68 0.00 71.65
110070xx0200xx 膀胱腫瘍 膀胱悪性腫瘍手術 経尿道的手術 手術・処置等1なし 手術・処置等2なし 147 7.88 7.44 0.00 75.99
11012xxx020x0x 上部尿路疾患 経尿道的尿路結石除去術等 手術・処置等1なし 副傷病なし 55 5.55 5.83 0.00 64.71
110310xx99xx0x 腎臓または尿路の感染症 手術なし 副傷病なし 46 9.02 12.43 2.17 68.52
11001xxx01x0xx 腎腫瘍 腎(尿管)悪性腫瘍手術等 手術・処置等2なし 24 10.79 12.52 0.00 65.67
現在、男性の最も罹患率の高い悪性腫瘍が前立腺がんとなっております。前立腺がんの診断にはPSAが有用ですが、最終的には前立腺針生検が必要となります。当院では静脈麻酔下(全身麻酔)に、痛みが無く施行が可能となっております。また高齢化に伴い尿路感染症が増加しております。腎盂腎炎、前立腺炎、精巣上体炎などの感染では採血データや症状に応じて外来治療・入院治療を選択しております。
泌尿器科悪性疾患手術で最も多いものは、膀胱がんに対する経尿道的膀胱腫瘍切除術です。よりよい治療成績を目指して、内視鏡手術にもこだわりを持って取り組んでいます。
尿路結石では体外衝撃波結石破砕術(外来治療)が困難と判断された結石に対して経尿道的尿路結石除去術を行っております。
腎臓・腎盂尿管の悪性腫瘍に関しては、腹腔鏡手術を中心とした集学的治療を行っております。

産婦人科

DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均
年齢
120070xx02xxxx 卵巣の良性腫瘍 卵巣部分切除術(腟式を含む。) 腹腔鏡によるもの等 61 5.05 6.42 0.00 42.89
120060xx01xxxx 子宮の良性腫瘍 子宮全摘術等 44 8.68 10.05 0.00 45.86
12002xxx02x0xx 子宮頸部(腟部)切除術 30 2.00 3.31 0.00 42.53
120070xx01xxxx 卵巣の良性腫瘍 卵巣部分切除術(腟式を含む。) 開腹によるもの等 30 9.27 10.36 0.00 51.13
12002xxx99x40x 子宮頸・体部の悪性腫瘍 手術なし 手術・処置等2-4あり 副傷病なし 20 4.20 5.12 0.00 59.70
地域中核病院として近隣の実地医家からの紹介だけでなく、婦人科救急としても多数の患者さんを受け入れています。その中で卵巣腫瘍などの子宮付属器腫瘍の場合はその多くを夜間・緊急の場合でも腹腔鏡手術にて対応しています。子宮摘出については多くが子宮全摘術となっていますが、最近では腹腔鏡下子宮全摘術も行っており、今後は開腹子宮全摘術は減少していくと考えられます。また婦人科悪性腫瘍(子宮頸がん・体がんや卵巣がん)に関しては、手術療法や抗がん剤治療も行っています。

産科

DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均
年齢
120180xx01xxxx 胎児及び胎児付属物の異常 子宮全摘術等 117 9.81 9.88 0.00 33.89
120180xx99xxxx 胎児及び胎児付属物の異常 子宮全摘術等 63 7.30 6.86 0.00 30.67
120170xx99x0xx 早産、切迫早産 手術なし 手術・処置等2なし 51 18.12 20.79 7.84 32.33
120180xx02xxxx 胎児及び胎児付属物の異常 骨盤位娩出術等 49 6.78 8.49 0.00 32.33
120170xx01x0xx 早産、切迫早産 子宮破裂手術等 手術・処置等2なし 16 25.75 32.16 0.00 30.94
当院は母体搬送受け入れ病院として機能しており、自院のみならず近隣から、救急搬送含めて多数の症例を受け入れています。同時に当院は総合病院として、糖尿病や高血圧症などの合併症妊婦も多数紹介あるいは受診されています。そのため、胎児発育遅延や胎盤機能不全による羊水過少などの症例も増加してます。また高齢妊婦、特に40歳以上の初産婦や、BMIが30以上の高度肥満の症例などが近年明らかに増加しています。さらに当院にはNICUが併設されているので切迫早産~早産症例も多数診察しています。

眼科

DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均
年齢
020110xx97xxx0 水晶体再建術・眼内レンズ挿入・その他のもの 848 2.49 2.91 0.00 76.48
020240xx97xxx0 硝子体疾患 手術あり 片眼 10 2.40 7.01 0.00 77.50
020110xx97xxx0 水晶体再建術(眼内レンズ挿入しない場合) - - - - -
020110xx99xxxx 白内障、水晶体の疾患 手術なし - - - - -
020180xx97x0x0 糖尿病性増殖性網膜症 手術あり 手術・処置等2なし 片眼 - - - - -
入院白内障手術を中心とした治療を行っており、日帰り手術では対応できない難症例、全身的なリスクのある症例、全身麻酔が必要な症例に対応しております。その他網膜硝子体疾患に対する手術治療も行っております。

耳鼻いんこう科

DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均
年齢
030230xxxxxxxx 扁桃、アデノイドの慢性疾患 58 6.55 8.12 0.00 22.12
030350xxxxxxxx 慢性副鼻腔炎 58 7.22 7.47 0.00 49.98
030240xx99xxxx 扁桃周囲膿瘍、急性扁桃炎、急性咽頭喉頭炎 手術なし 35 4.43 5.50 0.00 44.66
030400xx99xxxx 前庭機能障害 手術なし 35 6.06 5.24 2.86 68.40
030428xxxxxxxx 突発性難聴 31 7.58 9.37 3.23 59.55
地域の中核病院として慢性副鼻腔炎、慢性扁桃炎、めまいなどの疾患を多く診療しています。

心臓血管・呼吸器外科

DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均
年齢
040040xx97x0xx 肺の悪性腫瘍 手術あり 手術・処置等2なし 39 13.18 12.73 0.00 69.56
110280xx02x00x 慢性腎炎症候群・慢性間質性腎炎・慢性腎不全 動脈形成術、吻合術 その他の動脈等 手術・処置等2なし 副傷病なし 28 1.32 8.87 0.00 68.18
050163xx03x0xx 非破裂性大動脈瘤、腸骨動脈瘤 ステントグラフト内挿術 手術・処置等2なし 24 12.42 12.74 0.00 76.25
050170xx03000x 閉塞性動脈疾患 動脈塞栓除去術 その他のもの(観血的なもの)等 手術・処置等1-なし、1あり 手術・処置等2なし 副傷病なし 22 3.27 5.85 0.00 74.50
050080xx01010x 弁膜症(連合弁膜症を含む。) ロス手術(自己肺動脈弁組織による大動脈基部置換術)等 手術・処置等1なし 手術・処置等2-1あり 副傷病なし 12 25.17 24.70 8.33 76.33
当院の心臓血管・呼吸器外科は地域の総合病院としての役割を重視した診療を行っています。近隣のクリニックからの紹介を積極的に受け入れ、治療、手術を行い、治療後は紹介元の医療機関で治療を継続していただいています。
治療にあたっては、循環器内科や呼吸器内科と院内連携を綿密にし、患者さんにとって最良と考えられる治療を選択しています。
血管内治療の専門医が着任し、腹部大動脈ステントグラフトに加え胸部大血管へのステントグラフトの実施も可能となり、ステントグラフトの症例数が増加しております。
肺の手術は胸腔鏡下手術に積極的に取り組んでいます。

形成外科

DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均
年齢
070520xx97xxxx リンパ節、リンパ管の疾患 手術あり 36 5.81 10.00 0.00 59.17
020230xx97x0xx 眼瞼下垂 手術あり 手術・処置等2なし 24 2.17 3.44 0.00 71.83
160200xx0200xx 顔面損傷(口腔、咽頭損傷を含む。) 鼻骨骨折整復固定術等 手術・処置等1なし 手術・処置等2なし 16 5.06 5.80 0.00 9.25
140140xxxxxxxx 口蓋・口唇先天性疾患 12 6.42 9.91 0.00 9.25
080006xx01x0xx 皮膚の悪性腫瘍(黒色腫以外) 皮膚悪性腫瘍切除術等 手術・処置等2なし - - - - -
四肢リンパ浮腫の診療では、術前評価はリンパシンチグラフィとICG蛍光造影の両方を必ず行うこと、治療法はリンパ管静脈吻合(LVA)に加えて脂肪吸引(LS)を併用している、のが特徴です。通常の入院期間は、下肢は全麻で6泊7日、上肢は全麻で4泊5日、局麻で3泊4日を基本としています。近隣からの患者の場合、もう1日短縮する場合もあります。
眼瞼下垂の診療では、症状・原因に応じて手術法を使い分けるのは通常通りですが、挙筋前転術は松尾法の両側同時実施を推奨しており、原則的に1泊2日のパスを用いています。医療上の理由で延長することは、ワーファリン休薬不可の場合を除いてありませんが、高齢者が多いので家庭の事情による延長希望には対応しています。
四肢リンパ浮腫の診療では、術前評価はリンパシンチグラフィとICG蛍光造影の両方を必ず行うこと、治療法はリンパ管静脈吻合(LVA)に加えて脂肪吸引(LS)を併用している、のが特徴です。通常の入院期間は、下肢は全麻で6泊7日、上肢は全麻で4泊5日、局麻で3泊4日を基本としています。近隣からの患者の場合、もう1日短縮する場合もあります。
眼瞼下垂の診療では、症状・原因に応じて手術法を使い分けるのは通常通りですが、挙筋前転術は松尾法の両側同時実施を推奨しており、原則的に1泊2日のパスを用いています。医療上の理由で延長することは、ワーファリン休薬不可の場合を除いてありませんが、高齢者が多いので家庭の事情による延長希望には対応しています。
頬骨骨折・眼窩壁骨折の診療では、3泊4日のパスを用いています。術後の腫れが多い場合や、金曜日手術の場合は、4泊5日になることも少なからずあります。ほぼ全例、術後1~2日目にCTを撮影し、整復状況を確認し、患者さんに提示して説明しているので、患者さんは安心して退院できると考えています。
口唇裂・口蓋裂の診療では、関連する症状は中耳炎と埋伏歯以外はほぼすべての手術法を実施することが可能で、乳児の初回口唇形成・口蓋形成はもちろん、口唇・顎・口蓋1期形成も行っています。現状では、歯槽骨骨欠損への腸骨移植、思春期以降の口唇外鼻の残存変形修正、鼻咽腔閉鎖機能不全の肋軟骨移植などが多く、いずれも4~8日間の入院となります。

初発の5大がんのUICC病期分類別並びに再発患者数

初発 再発 病期分類
基準(※)
版数
Stage I Stage II Stage III Stage IV 不明
胃がん 76 23 21 72 33 26 1 7版
大腸がん 69 52 107 84 55 49 1 7版
乳がん 18 26 - - 19 - 1 7版
肺がん 20 - 40 126 69 51 1 7版
肝がん - - - - 20 71 1 7版
※ 1:UICC TNM分類、2:がん取扱い規約
胃がんは早期のものであれば治療後の患者さんのADL向上を考え消化器内科と連携して治療を行っています。ESDなどの内視鏡治療で根治となる場合もあります。胃がん全体では50%が外科手術症例では腹腔鏡下幽門即位切除や腹腔鏡下胃全摘になります。術前、術後の化学療法はマニュアル化されており、安全に行っています。
大腸がんも診断や内視鏡治療、大腸ステント挿入といった手技が患者さんのADL向上に不可欠なため消化器内科と連携を行い治療しています。大腸がん、直腸がんは40%程度腹腔鏡で手術を行っています。術前、術後の化学療法は胃がんと同様マニュアル化され安全にておこなっています。
胃がん、大腸がんともにさまざまな多施設共同研究に参加し、最新の知識を得るように努力しています。
肝臓がんは背景肝の状態や解剖学的な位置などにより手術の適応を決めています。手術単独で治療が終わるわけではないので手術後消化器内科、外科と連携してfollowしています。

成人市中肺炎の重症度別患者数等

患者数 平均在院日数 平均年齢
軽症 26 7.27 42.15
中等症 114 13.85 76.71
重症 37 16.32 85.16
超重症 20 17.85 83.5
不明 - - -
軽症の患者さんは比較的年齢の若い市中肺炎の方が多く、短期間で退院されています。重症度が上がるにしたがい年齢層が高くなり、入院期間も長くなっています。

脳梗塞のICD10別患者数等

ICD10 傷病名 発症日から 患者数 平均
在院日数
平均年齢 転院率
G45$ 一過性脳虚血発作及び関連症候群 3日以内 16 6.25 71.25 0.00
その他 - - - -
G46$ 脳血管疾患における脳の血管(性)症候群 3日以内 - - - -
その他 - - - -
I63$ 脳梗塞 3日以内 187 27.37 77.37 46.08
その他 17 23.76 80.71 2.94
I65$ 脳実質外動脈の閉塞及び狭窄、脳梗塞に至らなかったもの 3日以内 - - - -
その他 10 7.10 70.60 0.00
I66$ 脳動脈の閉塞及び狭窄、脳梗塞に至らなかったもの 3日以内 - - - -
その他 - - - -
I675 もやもや病(ウイリス動脈輪閉塞症) 3日以内 - - - -
その他 - - - -
I679 脳血管疾患、詳細不明 3日以内 - - - -
その他 - - - -
脳梗塞など虚血性脳血管障害の患者さんは主に神経内科に入院となりますが、その他脳神経外科に入院される患者さんもいてその合計の数になります。この中では脳梗塞が主で、その他に一過性脳虚血発作などがあります。
脳梗塞をみてみると発症3日以内の急性期脳梗塞が91%を占めており、平均年齢も77歳と高齢者が多くなっています。急性期の治療およびリハビリテーションを平均して3週間くらい行い、その後は46%の患者さんがリハビリテーションの継続のためリハビリテーション専門の病院に転院となっています。
一過性脳虚血発作の患者さんは脳梗塞の患者さんに比べて年齢が若い傾向にあり、入院時は症状も改善しているので入院期間も短く、みなさん自宅に帰られています。

診療科別主要手術別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)

消化器内科

Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢
K7211 内視鏡的大腸ポリープ・粘膜切除術(長径2センチメートル未満) 368 0.15 1.05 0.00 67.80
K688 内視鏡的胆道ステント留置術 210 2.65 8.37 1.43 76.18
K654 内視鏡的消化管止血術 77 1.66 9.66 3.9 72.92
K6871 内視鏡的乳頭拡張術 70 1.53 4.44 0.00 72.91
K721-4 早期悪性腫瘍大腸粘膜下層剥離術 59 1.10 4.08 0.00 72.63
消化器内科で行う手術は内視鏡を使ったものがほとんどです。最も多いのは大腸ポリープ切除で原則1泊2日の入院で治療を行っています。2番目に多いのが内視鏡的胆道ステントですが、総胆管結石に対して行われることが最も多く、膵臓がん、胆管がんによる閉塞性黄疸に対しても行われ症例数は増加傾向にあります。3番目の内視鏡消化管止血術は吐血、下血に対して行われ胃潰瘍、大腸憩室出血などがおもな対象となります。4番目の内視鏡的乳頭拡張術は肝臓と十二指腸をつなぐ総胆管が十二指腸に開口する部分を広げる手術です。主に総胆管結石の治療(石を取る)の時に行います。5番目は早期大腸がんを内視鏡で切除する手術で外科の手術で腸を切除することなく根治が可能となります。

腎臓内科

Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢
K610-3 内シャント設置術 37 24.46 19.92 18.92 76.35
K386 気管切開術 - - - - -
K6147 血管移植術、バイパス移植術(その他の動脈) - - - - -
K616-4 経皮的シャント拡張術・血栓除去術 - - - - -
K616 四肢の血管拡張術・血栓除去術 - - - - -
当院では、透析患者さんのバスキュラーアクセス手術(内シャント設置術、人工血管移植術、経皮的シャント拡張術など)を心臓血管外科にお願いしており、低侵襲かつ高い開存率を実現しています。

循環器内科

Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢
K5493 経皮的冠動脈ステント留置術(その他のもの) 190 3.18 2.98 1.05 70.46
K5491 経皮的冠動脈ステント留置術(急性心筋梗塞に対するもの) 66 0.00 14.70 3.03 65.18
K5972 ペースメーカー移植術(経静脈電極の場合) 44 5.23 9.68 0.00 78.41
K5481 経皮的冠動脈形成術(高速回転式経皮経管アテレクトミーカテーテル) 36 4.94 4.36 5.56 74.83
K5492 経皮的冠動脈ステント留置術(不安定狭心症に対するもの) 30 0.27 7.50 3.33 70.73
狭心症や心筋梗塞などの冠動脈疾患の治療法には、①薬物療法のみ②カテーテルによる治療③外科的にバイパス手術をする方法の3つがあります。その中から病気の重症度や全身状態により適切な治療方法を選択しますが、当院では1つの治療法に偏った方針は持たず、極力病状に沿った治療の選択を心がけております。また治療法の選択に際しては、その長所と短所を十分に患者さんとご家族に説明した上でご希望に沿った治療法を選択しています。またその際には、病状のみでなくその患者さんが置かれている、職業や家族構成などの社会環境にも十分配慮いています。
また、高齢化にともないペースメーカーを必要とする患者さんも増加する方向にあります。

外科

Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢
K672-2 腹腔鏡下胆嚢摘出術 156 1.54 4.28 0.00 61.35
K634 腹腔鏡下鼠径ヘルニア手術(両側) 104 1.03 1.31 0.96 67.58
K6335 ヘルニア手術(鼠径ヘルニア) 84 1.43 1.20 1.19 67.18
K719-3 腹腔鏡下結腸悪性腫瘍切除術 73 2.29 9.99 0.00 72.40
K7193 結腸切除術(全切除、亜全切除又は悪性腫瘍手術) 52 5.54 14.48 3.85 74.75
外科では腹腔鏡下胆嚢摘出術が最も多い手術となっています。胆嚢結石の89%は腹腔鏡下に行われています。総胆管結石合併例でも消化器内科と連携し総胆管結石切石後に外科で胆嚢摘出術を行っています。胃全摘後など特殊な場合以外総胆管結石で手術になることはありません。また重大な合併症である胆道損傷は3年間で一例もありません。二番目に多いのは鼠径ヘルニアの前方修復術、3番目に多いのは腹腔鏡下鼠径ヘルニア手術です。外科医として初期に経験することの多い手術ですが、詳細な解剖の理解と緻密な技術を要するためかえって敬遠している施設もありますが繰り返し勉強会を行ったり、3D内視鏡を導入したり研鑚に努めています。前方修復術を選択するか腹腔鏡下で修復するかは患者さんの希望や既往歴、ヘルニアの大きさを考慮して判断しています。

整形外科

Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢
K0821 人工関節置換術(股)(膝) 124 1.15 21.06 11.29 72.66
K0462 骨折観血的手術(前腕)(下腿) 88 1.80 5.83 4.55 57.06
K0461 骨折観血的手術(上腕)(大腿) 71 4.65 21.11 40.85 74.39
K0811 人工骨頭挿入術(肩)(股) 36 7.44 23.83 47.22 80.53
K0462 骨内異物(挿入物を含む。)除去術(下腿)(前腕) 34 1.15 1.32 0.00 48.47
股関節・膝関節の人工関節置換術が最も多い手術となっています。
次に、高齢者に多い橈骨遠位端骨折・大腿骨頚部骨折に対する骨折観血的手術(前腕)と(大腿)と人工骨頭挿入術が多数を占めています。

脳神経外科

Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢
K164-2 慢性硬膜下血腫穿孔洗浄術 29 3.86 14.41 17.24 77.66
K609-2 経皮的頸動脈ステント留置術 10 7.70 17.40 30.00 71.1
K1692 頭蓋内腫瘍摘出術[その他のもの] - - - - -
K1643 頭蓋内血腫除去術(開頭して行うもの)(脳内のもの) - - - - -
K1742 水頭症手術[シャント手術] - - - - -
脳神経外科で最も多い手術は慢性硬膜下血腫の穿頭洗浄術です。頭蓋骨に小さな穴を開けて血腫を洗浄して除去することにより手術前にあった片麻痺などの症状は改善されます。慢性硬膜下血腫は高齢者に多く、リハビリテーションが必要な患者さんもいらっしゃいます。次に多いのは経皮的頸動脈ステント留置術で頸部内頸動脈狭窄症に対してカテーテルを用いて行う手術です。従来の頸動脈内膜剥離術よりも侵襲が少なく、同等な治療効果が得られており、今後も増加していくものと思われます。
次に多いのは脳腫瘍の摘出術です。脳腫瘍には良性から悪性まで様々な種類があり、また、できる場所や大きさなどによって手術の難しさには違いがあるため手術が長時間になることもよくあります。そのほか脳出血などの頭蓋内血腫除去術や水頭症に対するシャント手術が行われています。

皮膚科

Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢
K0072 皮膚悪性腫瘍切除術(単純切除) 21 1.00 5.62 0.00 80.24
K0063 皮膚、皮下腫瘍摘出術(露出部以外)(長径6cm以上、12cm未満) - - - - -
K0051 皮膚、皮下腫瘍摘出術(露出部)(長径2cm未満) - - - - -
K0062 皮膚,皮下腫瘍摘出術(露出部以外)(長径3cm以上、6cm未満) - - - - -
K0132 分層植皮術(25以上100未満) - - - - -
高齢者の増加により今後も皮膚悪性腫瘍の治療のニーズは高まっていくものと思われます。短期入院に柔軟に対応しながら、なるべく早期に手術を行い、かつ早期退院できるよう、今後も対策していきたいと思います。

泌尿器科

Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢
K8036イ 膀胱悪性腫瘍手術(経尿道的手術)(電解質溶液利用のもの) 100 1.36 4.88 0.00 75.25
K7811 経尿道的尿路結石除去術(レーザーによるもの) 56 1.52 3.75 1.79 64.89
K8036ロ 膀胱悪性腫瘍手術(経尿道的手術)(その他のもの) 47 2.00 7.47 2.13 77.70
K783-2 経尿道的尿管ステント留置術 26 2.31 8.15 3.85 71.92
K773-2 腹腔鏡下腎(尿管)悪性腫瘍手術 25 1.52 8.20 0.00 67.68
泌尿器科悪性疾患手術で最も多いものは、膀胱がんに対する経尿道的膀胱腫瘍切除術です。腫瘍の位置や状態に応じて、電解質利用によるバイポーラー手術と従来型のモノポーラー手術を選択しております。より良い治療成績を追及するため、こだわりをもって治療に当たっております。
尿路結石では体外衝撃波結石破砕術が困難と判断された結石に対して経尿道的尿路結石除去術を行っております。
腎臓・腎盂尿管の悪性腫瘍に関しては、腹腔鏡手術を中心とした集学的治療を行っております。また、副腎疾患に対しても、糖尿病内分泌科・腎臓高血圧内科と連携して腹腔鏡手術を積極的に行っております。
腹腔鏡で行う手術はその他に前立腺がんに対する手術があります。開腹手術に比べて出血や疼痛の低減化などメリットの多い術式となっております。

産婦人科

Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢
K8882 子宮附属器腫瘍摘出術(両側)(腹腔鏡によるもの) 72 0.92 3.15 0.00 42.18
K877 子宮全摘術 45 1.38 7.31 0.00 48.76
K867 子宮頸部(腟部)切除術 30 1.00 0.00 0.00 42.53
K8881 子宮附属器腫瘍摘出術(両側)(開腹によるもの) 27 1.11 7.00 0.00 46.78
K861 子宮内膜掻爬術 22 0.95 0.05 0.00 52.41
子宮付属器腫瘍の場合はその多くを腹腔鏡手術にて対応しています。予定手術は前日入院としていますが、茎捻転や異所性妊娠等の救急搬送も受け入れているため、これらの場合は入院同日に手術することがほとんどです。術後は基本的に3日目退院としています。子宮摘出については現時点ではほとんどが開腹による子宮全摘術となっていますが、最近では腹腔鏡下子宮全摘術も行っており、その場合は前日入院し、術後3日目に退院となります。
子宮頸部切除術(円錐切除術)と子宮内膜掻爬術は午前中に手術実施し、同日午後に退院としています。その他婦人科悪性疾患手術(子宮がん根治術や卵巣がん)にも対応しています。

産科

Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢
K8982 帝王切開術(選択帝王切開) 97 1.06 7.33 0.00 33.79
K8981 帝王切開術(緊急帝王切開) 40 1.55 7.58 0.00 33.73
K8721 子宮筋腫摘出(核出)術(腹式) - - - - -
当院では自然分娩を基本方針としていますが、既往帝切例に関してはTOLACは行わず選択的帝王切開としています。また母体搬送受け入れ病院としてあるいは総合病院として、合併症妊婦も多数紹介あるいは受診されています。そのため、胎児発育遅延や胎盤機能不全によるNRFSなどのため経過中に緊急帝王切開が必要になる症例もあります。ただ当院では条件があえば骨盤位経腟分娩、双胎妊娠の経腟分娩にも対応しています。

眼科

Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢
K2821ロ 水晶体再建術(眼内レンズを挿入する場合)(その他のもの) 851 0.49 1.00 0.00 76.52
K279 硝子体切除術 - - - - -
K2822 水晶体再建術(眼内レンズを挿入しない場合) - - - - -
K200 涙嚢切開術 - - - - -
K2801 硝子体茎顕微鏡下離断術(網膜付着組織を含むもの) - - - - -
手術治療は主に白内障、網膜硝子体疾患、外眼部疾患を対象に行っております。
白内障は日帰り手術では対応できない難症例、全身的なリスクのある症例、全身麻酔が必要な症例に対応しております。

耳鼻いんこう科

Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢
K3772 口蓋扁桃手術(摘出) 52 1.00 4.98 0.00 25.15
K340-5 内視鏡下鼻・副鼻腔手術3型(選択的(複数洞)副鼻腔手術) 32 1.19 5.25 0.00 57.06
K340-6 内視鏡下鼻・副鼻腔手術4型(汎副鼻腔手術) 22 1.45 5.73 0.00 45.32
K368 扁桃周囲膿瘍切開術 20 0.10 4.65 0.00 41.65
K3932 喉頭腫瘍摘出術(直達鏡によるもの) 12 2.17 1.00 0.00 68.42
手術はクリニカルパスで行っていますが、ほとんどのケースで逸脱することなく診療を行えています。

心臓血管・呼吸器外科

Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢
K610-3 内シャント設置術 34 3.65 1.12 0.00 69.59
K616 四肢の血管拡張術・血栓除去術 32 1.44 2.59 6.25 75.59
K5612 ステントグラフト内挿術(腹部大動脈) 29 1.48 10.03 0.00 76.62
K514-21 胸腔鏡下肺悪性腫瘍手術(リンパ節郭清を伴わない) 19 3.47 9.05 0.00 73.16
K514-23 胸腔鏡下肺悪性腫瘍手術(肺葉切除又は1肺葉を超えるもの) 14 3.86 9.07 0.00 63.50
当院の心臓血管・呼吸器外科は地域の総合病院としての役割を重視した診療を行っています。近隣のクリニックからの紹介を積極的に受け入れ、治療、手術を行い、治療後は紹介元の医療機関で治療を継続していただいています。治療にあたっては、循環器内科や呼吸器内科と院内連携を綿密にし、患者さんにとって最良と考えられる治療を選択しています。
血管内治療の専門医が着任し、腹部大動脈ステントグラフトに加え胸部大血管へのステントグラフトの実施も可能となり,ステントグラフトの症例数が増加しております。肺の手術は胸腔鏡下手術に積極的に取り組んでいます。

形成外科

Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢
K628 リンパ管吻合術 36 0.94 3.86 0.00 59.17
K2191 眼瞼下垂症手術(眼瞼挙筋前転法) 23 0.00 1.17 0.00 71.57
K427 頬骨骨折観血的整復術 - - - - -
K227 眼窩骨折観血的手術(眼窩ブローアウト骨折手術を含む。) - - - - -
K0301 四肢・躯幹軟部腫瘍摘出術 - - - - -
四肢リンパ浮腫の診療では、術前評価はリンパシンチグラフィとICG蛍光造影の両方を必ず行うこと、治療法はリンパ管静脈吻合(LVA)に加えて脂肪吸引(LS)を併用している、のが特徴です。通常の入院期間は、下肢は全麻で6泊7日、上肢は全麻で4泊5日、局麻で3泊4日を基本としています。近隣からの患者の場合、もう1日短縮する場合もあります。眼瞼下垂の診療では、症状・原因に応じて手術法を使い分けるのは通常通りですが、挙筋前転術は松尾法の両側同時実施を推奨しており、原則的に1泊2日のパスを用いています。医療上の理由で延長することは、ワーファリン休薬不可の場合を除いてありませんが、高齢者が多いので家庭の事情による延長希望には対応しています。
頬骨骨折・眼窩壁骨折の診療では、3泊4日のパスを用いています。術後の腫れが多い場合や、金曜日手術の場合は、4泊5日になることも少なからずあります。ほぼ全例、術後1~2日目にCTを撮影し、整復状況を確認し、患者さんに提示して説明しているので、患者さんは安心して退院できると考えています。

その他(DIC、敗血症、その他の真菌症および手術・術後の合併症の発生率)

DPC 傷病名 入院契機 症例数 発生率
130100 播種性血管内凝固症候群 同一 10 0.07
異なる 13 0.09
180010 敗血症 同一 40 0.28
異なる 24 0.17
180035 その他の真菌感染症 同一 - -
異なる - -
180040 手術・処置等の合併症 同一 65 0.45
異なる - -
当院には播種性血管内凝固症候群(DIC)や敗血症患者の患者も入院してきます。外科系・内科系全科にまたがる疾患についても総合的な診療を行っております。

更新履歴

2017/09/29 機能評価係数2の保険診療指数における「病院情報」を公開しました。
2018/06/26 診断群分類別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)、産婦人科、2番目のDPC名称を修正しました。